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【圃場見学会レポート】

固定種と緑肥を多用 農園たそりあ

白いニンジンを持つ南雲さん
白いニンジンを持つ南雲さん

 就農3年目に入る農園たそりあの南雲さんと旦代さんが耕す、藤沢市と綾瀬市の畑。1月22日、綾瀬市の2枚の畑を見学しました。

 緑肥を多用の深谷南畑

 市役所前の往来の激しい街道から、一歩入った住宅地の中にあるまとまった農地の一角。角地で、約50メートル×40メートル(2反弱)。整形で使いやすそうな畑です。 昨年6月から作付を始めたそうです。最初に蒔いたニンジンは虫害で全滅したりと苦労したそうです。

白ニンジン
深谷畑
緑肥を間に入れた畝
緑肥を間に入れた畝

  • 堆肥は作らず、材料(剪定枝チップ、馬糞、おから、米ぬか、菜種ミール等)を直接畑に投入。しかし、材料の放射能汚染の心配から、今後は、より一層緑肥に力を入れたいとのことです。
  • 秋まきのアブラナ科では、作付は、幅60センチほど×50メートルの均一な畝を作り、一畝ごとに、作目を変えている。
  • 野菜の播種、定植前に畝の両肩の部分に白クローバーを蒔き、リビングマルチとしている。
     ⇒ 作業性の点で、あまりよくないとのことでしたが、適度な下草となり、土づくりにもよさそうに見えました。
  • 緑肥はイタリアンライグラスを基本に、畝の肩にクローバーを蒔きつけ、さらに多様性を上げるため、ライグラスとだいこん、野沢菜、かぶなどを混植するため、交互に蒔き付けていました。野菜の種は、蒔きそびれた余り種を利用しているとのこと。
     ⇒ 春の菜の花時は、見事だろうなと思いました
  • 作付されている野菜の種類、品種の数はとても豊富で、珍しいものも多い。 ルタバガ、ザーサイ、セリフォン、こぶたかな、かいらん、すぐきな、鳴沢菜、ルバーブ、ラピーニ、ケール等々。
     ⇒ ルタバガ、ケールなどは、食べ方がわかると、直売でも、リピーターが多いとのこと。 ニンジンでは、国分鮮紅、万福寺、黒田、島、金時など。
  • 栽培するのは、ほとんどが固定種ようです。
  • 夏作トウモロコシのあとに、麦(エンマー、きたほなみ)、えんどう、そらまめが作付されていました。
  • 測定器を購入し、畑上の放射線空間線量の測定を行っていました。

 水はけに苦労している吉岡の畑

住宅地の中の吉岡の畑
住宅地の中の吉岡の畑

 17aほどあり、耕作して1年少しになるそうです。道路、周辺宅地の地盤が、畑より高くなっており、水がたまる部分がある。野菜の育ちの悪い場所が偏在するなど、栽培に苦労されているようでした。

  • 深谷の畑と違い、1メートルほどの幅の高畝を作り、作付していました。
  • こちらの畑も、かぶ、ルッコラ、日の菜、青梗菜、パクチョイ、春菊、のらぼう、黒キャベツなど多種類の野菜がつくられていました。
  • 夏作の、いんげん、ささげ、カボチャ、ナスの後作に、テキサスのパン用小麦、エンマー小麦が、作付されていました。
  • 住宅横の日影になる部分は、ハーブ畑の予定地とされていました。
  • 種取りについても、採取しやすいものから、始めているそうです。

 販売は、個人向け野菜のセット販売、小売店の直売コーナーの利用、飲食店への納入のほか、藤沢市鵠沼での有機仲間との直売所「鵠沼有機野菜直売所」の運営にも、力を入れているそうです。

 作付されている、野菜の種類、品種の多さには、びっくりです。見ていて楽しい畑でした。リビングマルチの利用、緑肥畑の混植等の試み、勉強になりました。資料でいただいた作付図は、見ていると、畑の様子が後でも思い浮かぶ優れものです。ありがとうございました。
 栽培されている品種がほぼ固定種のようで、食べ方、特徴など、もう少しお聞き出来ればよかったです。


(2012.1.25 みやもと)