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【圃場見学会レポート】

機械は刈り払機だけの不耕起栽培

 6月21日(日)小雨のパラつく梅雨空の中、横浜市泉区にある「吉田てづくり農園」の圃場見学会が行なわれました。吉田さんは5ヵ所に点在する9反の畑で不耕起栽培を行い、使用する機械は刈り払機のみという独自のスタイルで営農されています。

吉田てづくり農園 (吉田さん)

吉田さん
吉田さん

 まずは集合場所近くにある畑から見学を開始しました。ほとんどの畝が資材でトンネルされていて、畑全体が白色に見えました。地面に目を向けると、畝にはビニールマルチ、通路には全て絨毯が敷いてあり、土がむきだしになっているところはほとんどありませんでした。この通路の絨毯は動かされることはなく、通路と畝の場所は変えずに固定して栽培を続けているそうです。

 畑の手前にあるトンネルには育苗中のナスやトマトの苗が並んでいました。肥料は元肥のみで追肥を行なわないので、ナスやトマトの一つの苗での収穫は引き伸ばさずにお盆頃終わらして、新しい苗で収穫を引き継ぐそうです。

トマト
トマト
ナス
ナス

 その隣のトンネルの中には実をつけ始めたトマトたちが植えられていました。支柱に誘引する一般的な方法をとらず、芽かきをしっかり行なえばトンネル内に収まるので雨よけ栽培にもなるということでした。つづいてナス、ピーマンの畝には手製のパイプ支柱が何本か差してあり、そこへマイカ線を張って作物を固定していました。これも株ごとに支柱をたてることをしなくてもすむ方法です。

被覆したトウモロコシ
被覆したトウモロコシ

トウモロコシの畝は全てサンサンネットで被覆して害虫の防除をしており、種まきは12回に分けて収穫期間を長く保つということでした。


畝間にキュウリ
畝間にキュウリ

 次に車で2分ほど移動し、ヤマトイモなどが栽培されている畑を見た後、再び車で3つ目の畑へ移動。ここではサトイモとサトイモの畝間にキュウリやカボチャを這わせて土地の有効活用をしていました。またジャガイモは春ジャガを収穫せずにそのまま秋までもちこして収穫するということも行なっていました。

 3つの畑を見終わった後は、近くのファミレスでお茶しながら交流・懇談会の時間。販売先の新規開拓方法や栽培の方法など、かなり具体的なことを話していただき勉強になりました。ほぼ1人で9反の畑の管理と週3回の宅配(セット野菜ではなく注文形式でその日に獲ったものをその日に配達)をこなすには、いかに仕事を省力化させるかがポイントとのこと。畑の随所に工夫が凝らされていて、教科書通りの固定観念にとらわれていた私にとっては、今まで見たことのない様子の畑であり、新鮮で刺激になりました。また常に新しい方法を試すことの大切さを感じた見学会でありました。

(2009.6.23 服部)