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神奈川県有機農業推進計画に意見を提出

神奈川県有機農業推進計画

 有機農業ネットワーク神奈川は3月15日、神奈川県による「神奈川県有機農業推進計画(仮称)素案」(以下、推進計画)の意見募集(パブリックコメント)に意見を提出しました。


「神奈川県有機農業推進計画(仮称)素案」への意見

有機農業ネットワーク神奈川

 今回、神奈川県がご提案された「神奈川県有機農業推進計画(仮称)素案」(以下、推進計画)について、神奈川県の農業政策におけるこれまでの有機農業無策からの根本的な転換であり、有機農業推進法によるものとはいえ、このような転換を決断されたことを高く評価したいと考えます。

 有機農業ネットワーク神奈川は、ご提案の推進計画に基本的に賛成し、次のような点を評価したいと考えます。

  • 県段階における有機農業の推進機関として「有機農業推進会議」を環境保全型農業推進会議とは独立したものとして設置すること。
  • 有機農業者や有機農業を希望する新規就農者への支援を明確にしたこと。
  • 有機JAS認証を取得しない場合、「有機農産物」と表示できない現状に「望ましい表示方法を検討する」と明記されたこと。
  • 消費者の有機農業理解の促進について、情報提供やイベントなどを通して積極的に進めることが明記されたこと。

 しかしながら、化学農薬や化学肥料を全く使わない有機農業は、化学農薬や化学肥料の使用を減らすだけの環境保全型農業とは本質的に異なるものです。この点から、地区段階における有機農業の推進について、推進計画にある「「環境保全型農業地区推進会議」等を活用」しての推進に少なからぬ危惧を持ちます。したがって、地区段階においても「神奈川県有機農業推進会議」の下部組織として「有機農業地区推進会議」を設置して推進することを明記すべきです。

 また、神奈川県の有機農業にあっては、農業者のみならず、行政や消費者の有機農業への無理解や拒否に直面している現実があります。こうした点からも「有機農業推進会議」を生きたものとしない限り、この推進計画は有名無実とならざるを得ません。「有機農業推進会議」ついては、神奈川県の有機農業を発展させるために、多様な意見を持ち寄り、より良いものとすることが基本的な役割です。したがって、その構成に当たっては、有機農業やその推進に疑義を唱え、推進を阻害するような団体や個人がその任ではないことを念頭において進めていただきたい。

(2009.3.15)